2001.6.8 更新



E3とは、電子娯楽機器やゲームなどの、世界最大規模のショーです。
ここでの注目度が、そのまま年末商戦の強弱につながると言います。
そしてここで、今回のスマブラが世界初プレイとなるのです。



▲LAコンベンションセンターとわし。


私は展示スタッフではないので楽なものですが
前日まで調整をおこない、空港からROMを直接会場に持ち込んだり、
説明員のかたにスマブラの色々なところを解説したりと、
少々のアフターケアはしておりました。

E3は私自身、何度も行っていますが、
今回ほど任天堂ブースの人だかりが多かったのははじめてでした。
任天堂のブースはカベで少し閉ざした空間になっており、
それがさらに密度感を増していたようです。


▲開場前の静けさ・・・。

▲開場5分後。うひー。


ルーレットによるゲームボーイアドバンスのプレゼントには、
長蛇の列ができていました。
実は一番の人気はココだったりして。



▲マリオのパペットがアナウンス。
  3日目はワリオに。      


が、やはりお客さんのゲームキューブに対する興味は
すごいものがありました。

任天堂のブースは、全社内でも最大の広さをもっていました。
中でも『ルイージマンション』『ピクミン』『スマブラ』は、
基本13台、暗室2台でプレイ可能。
この3タイトルは、1タイトルあたりの展示台数も
全メーカーの中で最大だったと思います。




▲こんな感じ・・・って

▲人垣でさっぱりわかりませんが。



会場内の音楽は、いろいろなゲームの音楽が流れていたのですが、
スマブラのマリオ、ゼルダ、ドンキー、F-ZERO、ポケモンの曲などが
ふんだんに使われておりました。
こういうショーにはうってつけのゲームだったのかもしれませんね。



▲スクリーンにうかぶ任天堂キャラ。
  このあたりもスマブラ率高し。  


カベぎわの一部、実機の上のほうでは、
デモ用ビデオ展示もおこなっていました。
せっかく作ったビデオの音がなかったり、
通しでキレイに見られなかったことは
とても残念ですが、カメラに収めているひとが
やけに多かったのが特徴的でした。



▲上に向くカメラ。


スマブラは4人対戦ができる上に
3分しばりで回転がいいですから、
充分に触ることができた・・・はずなのですが、
並んでいてなかなかさわれない、という方もおりました。

で、プレイしている人の状況ですが。

スマブラって、世界でもだいぶ遊ばれているんだなぁということが
実感でき、安心しました。
日本人はさほど多くなかったのですが、
あきらかに前作をやっている(またはやりこんでいる)
プレイのしかたが多かったです。
コントローラーの違いなどによる違和感も、
さほど問題なかったようです。



▲対戦風景。教えてもいない新ワザを
使いこなしているのはなぜ??


ただ、あきらかにさわったこともなさそうな人を
ボコボコにしてしまうのはヤメテクダサーイ!
というか、初心者のかたにはごめんなさい。

本当は1人用モードや他のモードも楽しんでほしかったのですが、
人の混みっぷりから、自然にほとんどが
対戦台になってしまったようですね。
その割には4人プレイ可能なのが1台(+暗室2台)しか
なかったので、2日目以降はおねがいして
コントローラーを増やしてもらったりもしました。



▲これが暗室。気分は地下闘技場。


2日目には、「ずっとこのゲームで遊んでいたのではないか?」と
思えるほど、キャラを使いこなしているかたもいました。
でも、キャラ性能なんてこれからバリバリ変わりますけどね。



▲ゲームキューブのマークのオブジェ。


今回のE3、ほかのところもいろいろ見て回って楽しかったのですが、
これまでの過労がたたってか、例年になくへこたれていました。
(しばらく歩くとなぜかすわりこんでしまう)

が、スマブラが遊ばれる風景を見ていると、がぜんやる気が出ます。
互いにプレイしたことのない、さまざまな人種ひとびとが、
アクシデントに声をあげて笑い、新しいステージやキャラにおどろき、
さまざまなワザを駆使して遊ぶ。

制作者冥利につきますね。



▲スマブラに国境ナシ。


スマブラは誤解を受けやすい企画だと思いますから、
正直、海外ではどうなのだろう?と心配だったのです。

が、いろいろな人種のかたから前作スマブラのやりこみを聞いたり、
いかに楽しんだか?みたいな話を聞くことができ、
心にぐっときました。有意義でした。

こういう人たちのためにもがんばっていこうと
決意をあらたにした3日間でした。



▲E3でも最大の大きさをほこっていた、
  任天堂ブースの外観。